イスラームは昼夜の及ぶあらゆる場所へと伝播し、その後にそれが始まった時のような希少なものへと舞い戻る
1-サウバーン(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「実にアッラーは私のために大地を収縮させて下さり、(それによって)私はその東西の果てまで目の当たりにした。実に私のウンマ(共同体)の王権は、私のために収縮された大地の隅々にまで行き渡るであろう…。」(ムスリムの伝承[1])
2-タミーム・アッ=ダーリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「この事(イスラーム)は必ずや、昼夜の及ぶあらゆる場所へと伝播するのだ。アッラーは土壁の住居だろうがフェルトの住居[2]だろうが、一軒たりともこの宗教を到達させずにはおかないであろう。そしてアッラーは(そうすることで)威光高き者に威光を授け、惨めな者には屈辱を与えられる。つまりアッラーはイスラームでもって(人に)栄光を与え、また不信仰者には屈辱を与えられるのである。」(アフマドとアル=ハーキムの伝承[3])
3-イブン・ウマル(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「実にイスラームは希少なものとして始まり、そして始まった時のような希少さへとまた舞い戻る。それはちょうど蛇がその巣の中に戻るように、2つのモスク[4]の間へと戻るのだ。」(ムスリムとアフマドの伝承[5])
尚アフマドの伝承の中には、上記の「そして始まった時のような希少さへとまた舞い戻る」の後に、「希少な者たちに、天国のよき報奨があらんことを」とあり、そして次のように続きます:「ある者が言いました:“希少な者たちとは、誰のことなのですか?”(預言者は)言いました:“(災いの多い)民から身を引く者のことである。”」